ニコチン依存症とは
喫煙習慣をやめたいと思っているのにやめられない状態は、ニコチン依存症であり、治療が必要な病気です。
まずは、下記リンク先にある『ニコチン依存症判定テスト』でチェックしてみましょう。
ニコチン依存症判定テスト(ファイザー製薬すぐ禁煙サイト内)
http://sugu-kinen.jp/learn/check/
なお、このチェックはあくまでも目安になるものであり、病気としてのニコチン依存症に関しては医師が診断します。
ニコチン依存症の治療は保険適用で受けられる場合があります。
気になる方は上記リンク先のページに要件が紹介されていますので、参考にしてください。
禁煙治療の流れ
禁煙外来は以下のような流れで診療を行います。
1.ニコチン依存症のチェック
保険診療を受ける要件が満たされているかを確認します。
2.一酸化炭素濃度の測定
呼気に一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)がどの程度含まれているかを確認します。
3.禁煙治療の決定
医師と相談しながら禁煙開始日を決め、「禁煙宣言書」にサインをしていただきます。
4.カウンセリング
健康状態やこれまでの喫煙・禁煙歴を確認した上で、ニコチン切れ症状が出た場合の対処法といった、お一人おひとりに合ったアドバイスをさしあげます。
5.禁煙補助薬の処方
禁煙補助薬の特徴と使い方の説明を詳しく行った上で、処方を行います。
禁煙補助薬について
当院の禁煙治療で処方しているのは、ファイザー製薬の『チャンピックス』です。これは禁煙を楽にできるようサポートしてくれる薬剤です。
タバコに含まれるニコチンは、脳にあるニコチン受容体に結合して快感を生じさせるドパミンという物質を放出させます。チャンピックスは、このニコチン受容体に結合して、ニコチンよりも少量のドパミンを放出させますので、禁煙につきもののイライラといったニコチン切れ症状を軽減してくれます。
また、禁煙中にうっかりタバコを吸ってしまった際にニコチンが受容体と結合するのを邪魔するため、おいしさなどの満足感があまり得られなくなります。これにより、「つい」がなし崩しに禁煙失敗にならないよう助けてくれます。
12週間の禁煙治療
禁煙治療は基本的に12週間となっています。
治療途中で、これなら自分の力だけで禁煙できると考えて治療を中断してしまうと、医師のアドバイスや薬の処方が受けられなくなるため、禁煙は失敗しやすくなってしまいます。
初回の治療を受けただけで中断した方が禁煙を続けているのはわずか6.5%です。それに対して、12週最後まで受診して禁煙を続けられた方は49.1%と7.5倍に増加しています。
禁煙治療については、ファイザー製薬の『すぐ禁煙.jp』に詳しく、わかりやすい説明がありますので、そちらを参考にしてください。
『すぐ禁煙.jp』
http://sugu-kinen.jp/